滅多にいかない公募団体展の展覧会を見に新国立美術館に行ってきた。この美術館はとても好き。建物が現代のニーズに合っているし、場所もいい。まあ出来たばかりだから室内も綺麗だし。
団体展についてはいろいろあるけど、やっぱりいろいろな人が気軽に出品することが出来る展覧会って必要だと思っています。誰もが画廊で展覧会出来るわけでもないし。あんまりアレルギーなく、もっと気軽に参加して見ればいいのになあといつも思っていますが、なかなか敷居もたかいようですね。
今週は丁度、自由美術展と一陽展が開催中で、両方覗いて見てきました。油の公募団体展なんて、大昔自分が出品したとき以来だなあと、感慨深いものがあります。僕はあの油絵の臭いがあまり好きではないのですが、まあプンプンと会場に良くにおっていました。きっと直前まで描いていたのでしょうね。
ご案内をくだった方は、版画を初めて早10年。初めての公募団体展の出品。他の人と比べても堂々としたものでした。そうやってこれまでいろいろな形で関わった人達が、展覧会に出品しているのを見に行くと、時間が経つのは本当に早いなあと、ふっと思います。
僕が初めて団体展に出品したのは高校一年生の時で、今は若くして故人になってしまった和泉奏平先生と撮った東京都美術館での記念撮影を見ると懐かしく思い出されます。油彩は故和泉先生に習ったのですが、体の不自由だった先生からは油彩以外にも大切なものをもらったように思います。今日は久しぶりに沢山の油絵に囲まれてお世話になった先生のことを不意に思い出した秋の一日でした。