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美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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進化と深化
進化と深化_d0134629_1474582.jpg


僕は野球というものをしたことがほとんどないので、バットの持ち方もルールも知りません。しかし我が家に毎日届けられるスポーツ新聞の記事を見ていると、時々、なぜ?という疑問と興味を持つことが多いのです。その一つに、一流打者は毎年少しずつバットの形を変えている。と、いうものがあります。毎年30本もホームランを打つ打者が、どうしてバットの形をわざわざ変える必要があるのだろうか。と、素人ながら疑問と興味が湧きました。

最近、「超一流のプロフェッショナルの定義とはなんだろう。」という素朴な疑問を、友人知人に投げかけています。先日、とある社会的見識の高い方にその質問を投げかけてみると、「難しいことを相手に合わせて説明できる人」という見解を頂きました。それにはとても同感しました。今日も飽きずに歩きながらそのことを考えいると、あることが気になり出しました。それは、「プロとは少しづつ自らを深化させることが出来る人」のことではないかということです。

アマチュアは、とにかく上達を求め、さまざまな方向に広く試行錯誤するのです。どうしたらもっと自分の思うものが出来るのか、「どうしら、どうしたら」と、いろいろ探してみるのです。もちろんプロもそう言った意味での探求心は変わりないと思うのですが、プロの探求心は「広く」ではなく、「狭く深く」だと思うのです。広くを求めている内はまだプロではなく、ある種のアマチュアイズムの中にいるのもしれません。

「深く」してゆくことは、「広く」ほど周りからはなかなか認識されません。しかし、どんな職業でも本当のプロフェッショナルは周りの誰もが気がつかないような些細なことを修正して少しずつ進んでいるのです。そう考えると、野球選手のバットの細やかな修正も合点が行くように思うのです。

一見マンネリズムの中にある深化を、どうやって広く理解してもらえるのか。美術の場合、いつも同じような作品が並んでいると思われがちな、この「深化」という作業から生まれる作品をどうやって「進化」したように、鑑賞者にみずみずしく伝達することが出来るのか。試案の為所です。

手を変え、品を変えではありませんが、もしかしたらいつも同じ話を面白可笑しく聞かせる噺家の手法に学ぶことも多いのかもしれません。僕の興味は超アマチュアイズム「広く浅く」なので今度は、噺家のことを調べて考えてみようと思います。
by guruguru-kobo | 2010-04-15 14:08 | ちょっと気になること
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