しばらく滞在するとなると、洗濯だの食事などいろいろな生活雑用がある。そんなことをこなしているとあっという間に時間が経ってしまう。火曜日というのはどうもいろいろな所がお休みで、行こうと思うと出鼻をくじかれてしまったりする。
そんなことで、画廊巡りと画材店巡りをしようとセーヌ川沿いからオデオンまでをゆっくり散策する。まあどんな画廊があるかは知ってはいても、その都度どんな作品が表に出ていたり、展覧会が開催されているかは行ってみないとわからない。
美術館で作品を眺めるのもいいけれど、やっぱり版画は画廊で見るのがいい。たまたま目についた画廊で、ハンス・ベルメール作品をゆっくりと手にとってみることが出来た。だいたい600ユーロから800ユーロ位の金額で買うことが出来る。コンディションもなかなか良いし、絵柄もいい。買ってしまおうかどうしようか、まあいろいろな画廊を見て考えるとする。
パリで版画を買うなら6区にあるPAULが品揃えや質の面で良いように思う。整理整頓された店内はゆっくりと閲覧して見ることができて、美術館に行って人の頭をかき分けることなく、いい版画を手にとってみることが出来る。ここでもいろいろ迷う所だが、即決を避けてまたの機会にする。
夜は滞在時に親しくしてくれていた日本人の友人達が友人宅でパーティーをしてくれて久しぶりにゆっくりとした再会となる。それぞれに持ち寄ってきた食べ物や飲み物の中に、僕のリクエストした、ブッフ・ブルギニョン (boeuf bourguignon 牛肉の赤ワイン煮)があった。お料理上手な友人がリクエストに作ってくれたのでとても美味しく、これで満足。夜はあっという間に過ぎ深夜にお開きとなる。