近所にものすごい爆音を響かせている車をお持ちの方がいる。本人はいたって普通な装いで、愛想もいい。しかし、ここまで静かなエコカーが流行りで、スパーカーでさえ静かな音を目指している時代になかなか自己主張の強いかたである。
しかし、そんな音さえ小鳥のさえずりのように聞こえてしまう現実が、我が家の上空にはある。FA-18という空母の艦載機が5分いや3分に一度くらいの間隔で飛んでくる。家の中にいても会話が出来ないくらいの爆音で、戦争ですか。と尋ねたくなるくらいの頻度である。
もし映画なら、ここから対空ミサイルを発射すれば、すぐに当たるだろう。そのくらいの感じに見えるので、音もまあ大きくて当たり前。一番近いところでは操縦士がみえたりするだから。僕は生まれた時から、こんなところに住んでいるので、慣れていはいるけれど最近は少なくなったので、久しぶりの爆音に閉口する。夜10時くらいまで飛ぶときもあり、子どもは流石に怖いようで、怖い怖いと口にする。
世の中のいろいろなことが清音化に向かっているのに、なぜ最新鋭の飛行機だけがこうも爆音なのか。すべてが時代の流れに逆境しているようで、なんだかよく考えると怖い。