2年ぶりに上野の東京都美術館に行く。すっかりと様変わりした公園は、やっと行きやすくなった印象がある。久しぶりに会う作家仲間との話はそれぞれに得るものが多く、やはり同じようなことをやっている人との集まりはいいと思う。
団体展には賛否があるが、僕は団体に所属していて学校以外でのいろいろな知り合いが出来た。そのことが一番良かったことだと思っているので、出来るだけ団体のお手伝いには参加するようにしている。そういうときにこそ交友関係が新しい広がりを見せる。
聞くところによると、最近はそういったことに金銭の代償を求める人も多く、ボランティアを募るのが難しいという。少し考え方のスパンを長く広く持ったらいいのに・・・・。団体展への参加に不安を持っている人には、団体に所属する良いところにもう少し目を向けてみたらいいのでは。と、時々アドバスすることもあるが、なかなか理解されることない。みんな自分に自信がある人が多いのだなあといつも感じる。
そんな団体展の審査の1日目が終了した。守秘義務があるので、ここであれこれ書くことは出来ないが、大型の作品が目立つ協会でも、僕の参加した小作品部門の中にきらりとひかる作品がいくつもあった。
芸術の審査は曖昧で基準がないと言う人がいるが、それは間違いで、まるで競技場のレースを見ているように結果は明らかな場合が多い。これはという作品には、示し合わせた訳でないのに、ぱっと、まるでシンクロナイズドスイミングのように手が挙がる。
明日も明後日も審査が続くが、最終的にきらりと光った作品がどこまでいくのか楽しみになった。