銅版画の作業には手袋が欠かせない。薬品用のもの、印刷用のもの、金属加工用のものなど、何種類もの手袋が必要である。芸術家なのに。と笑われることも多いが、僕は手が汚れることがあまり好きではないので、出来るだけ手袋をして作業することにしている。そしてなにかと凝り性で、合理性を追求する僕にとってはそれぞれにあった手袋は重要なアイテムとなっている。
その中で特にお気に入りなのが、東急ハンズのパリ版ともいえるBHVで購入したこの革の手袋。なんとも柔らかく使いやすい。ヤスリを掛けたり、ビュランを使ったりする時には欠かせないアイテムだが、お気に入りすぎてあっという間にあちこちに穴かがあいてしまった。(写真左)
日本のいろいろなお店で同じようなものを探してみたが見つからなかったが、先日パリの住む英語の先生にこのことを話したら探し出して親切に送ってくれた。やっとこれで気持ちよく作業が出来る。作業は工具や用具に大きく左右されるので、出来ればいつも気持ちのいいものを使いたい。
パリに滞在したのはほんのわずかな期間だったけど、あちこちあるいて日本にはないものを沢山購入した。日本にも同じようなものがあるのだけど、なんか違うんだなあ。僕は基本日本製が大好きなんだけど、銅版画に使用する用具に関してはやっぱり欧米のものがいいものが多いなあといつも感じてる。