これまで全く興味のなかった鉄道模型を見に行くことがある。次男(三歳)が鉄道好きで、仕方なく連れていくからだ。そんなことでもなんども足を運んでいると、一口に鉄道模型と言ってもさまざまな規格があり、それぞれの規格に対して追求している人たちがいることを知って、奥深いなあといつも思う。まあ僕の仕事に例えると銅版画で言うところの技法の違いのようなものなのかもしれない。
市内の愛好家が市民に向けて自作を公開するイベントが年に数回ある。今日はGゲージというかなり大きな自作の電車を走行させるイベントに参加した。参加するといっても眺めるだけだが、それぞれの作品(電車)を見ているのもなかなかたのしい。
神は細部に宿るというが、ものつくりはどんなことでもこの細部に渡っての神経の使い方が作品の善し悪しに左右する。やはりものつくりには物への愛情とものを再現したいという飽くなき欲求が必要なのだろう。特に電車のようなものは誰でも見た事があるので、そこのところが厳しいなあと感じる。
鉄道模型と聞くとなんだか一部の人のもののような印象もあるが、良く出来ている模型を見るのも動かすのもやってみると実に面白いなあと感じている。