大きな銅版画作品の制作に集中して取りかかっている。大きな銅版画を描いたことのない人にとっては、大きさは自由に変更できるものだと思いがちだが、大きくなればなるほど難易度は高くなる。
イメージに対して、どんな技法を使うべきなのか。その最初の選択がまず重要で、大きくなったときに作品のイメージを作り出すための骨格を作り出すために、どのようなアプローチをとるのかが重要である。
ここ最近、水彩画で描いたような柔らかいイメージの太い線を持つ作品を研究中で、マチエールをよく見ると、既存の技法とは全く異なるニュアンスが再現できる。
どんなものが出来るのか、完成してみないと分からないが、表現を作品として成立させる自分の新しい方法論が一緒に見えてきたら楽しい。この年末年始はこの実験を集中して出来るいい時間になると思う。