子ども向けのワークショップを考える時、参考になるようなものは一切見ない。いろいろな角度から子ども達に向かって集中する。楽しいだろうか。なにか発見があるだろうか。けがをしないで出来るだろうか。ただただそれに向かって思いを膨らませる。
だからやってみるまで、結果はまるでわからない。当然緊張もする。しかし、子どもは大人が思っている以上に空気を読み取る力があるので、少し緊張しているだけで、子ども達も一緒に緊張してしまう。だから緊張しないように、イメージトレーニングとテストを自分がリラックスするまで入念に行う。そのため一つのワークショップの実現までには、果てしない時間と労力がかかる。
今週始まったドングリツリーのワークショップは、そうやってゼロから考えたワークショップ。20人くらいの子ども達の凄まじいエネルギーとスピードをコントロールしながらのワークショップはライブそのもの。一瞬の判断が子ども達の表情を喜ばせたり、曇らせたりする。
保育士さんは、そんな様子をみていて、僕がわくわくしながらやっているように見えると言う。そんな風に見てくれていてとても嬉しい。僕もやっていてとても楽しいし発見の連続でもある。
ゼロからイチを考える。とても難しいことだけど、こんなに面白いことは他にはない。