最近切られた大きな桜と桐の木から、今年の秋以降にワークショップで使用する予定の材料を切り出す。この山桜は、鳥が運んできた種から、こんなに大きな樹木となったものだ。使用する枝は太すぎてもだめで、細すぎてもだめ。山積みになっている中から丁度良いものを探すが難しい。
今すぐ使うものではないのだけど、このあと半年ほどねかせて水分を蒸発させる。生きている材料は時間によって変化するので、すぐには使えない。自然の材料を使う場合長い時間をかけて準備する必要がある。
のこぎりでひとつひとつ切っていくのだが、水分があるのでなかなか進まない。しっとりとした質感からは、樹木は隅々まで水を吸い上げていると実感としてよく分かる。素材に向かって考えることは、いつもながら発見が多く、新しいアイディアが止めどなくわいてくる。