この秋、大学3年生の講座で行う予定の「カーボランダムとレリーフ版画による多版多色刷り」の講座準備を始めた。この講座では、素材の強さを活かして、ダイナミックに自由自在に描き創ることを楽しんでもらえるような内容を考えている。
普段やり慣れない方法は、なにかと発見があって制作が楽しい。ペット板に、カーボランダムと木工用ボンドを混合した溶剤で描く。どの程度の濃度がいいのか、乾燥時間やカーボランダムの番数との相性など、試してみることが沢山ある。ペット板は安価な材料なので、沢山作ってみて組み合わせを考えるもいい。長らく、自作で多色刷りの作品を制作したいと思っていたので、これを元に考えてみることしたい。問題は色彩だなあ。
版を重ねて版画を作る。一体どんなものができるのか、刷ってみてからのお楽しみ。今回は刷りに時間が掛かるなあ。刷り方もストレスのない方法を考えて、気楽に作れる方法を探してみたい。素材と色の組み合わせによって、ゆったりと力強いイメージが伝わるような作品が出来るといいなあ。