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この言葉は僕にとって、もっとも縁遠い言葉です。子供の頃からずっと避けてきたといっても良いのでしょう。しかし逃げてばかりではなく、その都度何度が挑戦したことはあります。戦って潔く負けを認めてきたのです。
急に縁遠い運動が気になったのは、友人の文人・秀格先生が実は結構なスポーツマンで、水泳大会で金メダルをとったと知りました。これには驚きです。「天は二物を与えず」と言いますが、実は一物を持っている人は、二物も三物も持っているのが現実です。そんな人は羨ましい限りです。「自分不器用なものですから」と誰かの台詞を言いたくなります。 僕はテニス、空手、水泳をかなり本格的に取り組んでいたこともありますが、どうも克服出来なかった辛い記憶があります。と、いうのはその都度やってみて気がついたのです。「運動神経が鈍い」ということです。人には向き不向きがありますが、明らかに機敏に動いたりすることに向いていないのに、テニスや空手は出来ないのです。かっこいいとか、素敵だとかいうあこがれだけでは克服出来ない壁が世の中にはあるのです。 外国旅行中、娯楽として20年ぶりにテニスをすることがありました。音楽家・芸術家チームとスポーツマン・OLチームで対戦したら、なんと音楽家はなにもしていないのにねんざしていました。やはり芸術を志す人間はなにかが欠如しているのです。これを見て安心したというより呆れました。次は自分だと思い急に不安になったことはいうまでもありません。 R35世代の人間にとって、小学生時代にキャプテン翼が流行して、一大サッカーブームが巻き起こり、タッチで野球が素敵に見えたり、高校時代にはスラムダンクでバスケが流行したり何かとスポーツブームが到来し、オタクには辛い暗黒時代が続きましたが、幼少から僕はみんなで一緒にするスポーツの魅力に全く興味がわかなったので、全くすべてやったことがありません。それよりはガンダムとファミコンに心を奪われていたのです。一度、何度か地域のイベントでそれらスポーツに参加したことがありますが、野球はあの固いボールが猛スピードで飛んで来るのが恐ろしくて、未だに近づくことが出来ません。一度無理に練習に参加させられたことがあって未だトラウマになっています。 しかしそれよりもっとも嫌なことがあります。それは勝ち負けも集団だということです。僕は勝ち負けは個人のものだと思っていますので、みんなで勝ちを喜んだり、負けて泣くのは御免です。しかしそれは詭弁であって、本当は運動神経の鈍い僕は足を引っ張って負けてみんなに恨まれるのが怖いかもしれません。多分これが最大の理由です。 しかしこんな運動神経が欠如している僕も一つだけやって見たいスポーツがあります。それはゴルフです。広い芝生の上をゆっくり散歩しながら「ナイスショット」などと言っておしゃべりしながらやるスポーツは、僕向きだと思って夢みています。 しかし興味を持って聞けば聞くほどやっぱり無理なのです。 だって早起きしてまでスポーツしたいと思わなのです。こんな怠け者はやっぱりお絵かきぐらいが丁度いいのかもしれません。天は僕には一物のみを与えてくれたようです。神様どうもありがとう。 やはり夢は夢でとっておきましょう。
by guruguru-kobo
| 2008-05-10 09:57
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