美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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カテゴリ:制作日記( 107 )
カーボランダム技法で多色刷り

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この秋、大学3年生の講座で行う予定の「カーボランダムとレリーフ版画による多版多色刷り」の講座準備を始めた。この講座では、素材の強さを活かして、ダイナミックに自由自在に描き創ることを楽しんでもらえるような内容を考えている。

普段やり慣れない方法は、なにかと発見があって制作が楽しい。ペット板に、カーボランダムと木工用ボンドを混合した溶剤で描く。どの程度の濃度がいいのか、乾燥時間やカーボランダムの番数との相性など、試してみることが沢山ある。ペット板は安価な材料なので、沢山作ってみて組み合わせを考えるもいい。長らく、自作で多色刷りの作品を制作したいと思っていたので、これを元に考えてみることしたい。問題は色彩だなあ。

版を重ねて版画を作る。一体どんなものができるのか、刷ってみてからのお楽しみ。今回は刷りに時間が掛かるなあ。刷り方もストレスのない方法を考えて、気楽に作れる方法を探してみたい。素材と色の組み合わせによって、ゆったりと力強いイメージが伝わるような作品が出来るといいなあ。







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by guruguru-kobo | 2017-08-31 13:15 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画のこと 音を聞いて覚える
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この夏の間、大きな版にメゾチントの目立てをしている。とても長い時間が静かに過ぎていく。時間の経過とともに、銅板の表面が少しずつざらざらしてくる。このざらざらは刃物の研ぎに大きく影響するので、時折思い出したように作業の手を止め刃物を研ぐ。

研ぎ方は人によって大きく違うようだが、万力に固定して丁寧に中目で形を整え、アーカンサスで仕上げていく方法が安定して作業が出来るように思う。これはベテラン作家のアトリエを訪問した際に教えていただいた。それ以来この方法をとっている。

ベルソーに砥石を当てて研いでいくと、ベルソーの個々の小さな刃に砥石が当たった時に、シャーシャーと不思議な音がする。音の変化が研ぎの目安を教えてくれる。音を聞いて感覚を覚える。限りなく職人仕事だと思う。

最後はルーペで刃が欠けていないか確認するが、いい音がするときはやっぱり綺麗に研げている。




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by guruguru-kobo | 2017-08-25 18:32 | 制作日記 | Comments(0)
触れて考える
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素材を見て、触れて歩くことが好きだ。素材に触れた感覚によって、こんなものが出来るのではないか。と閃きが起こることが多い。

理屈っぽい方だと言われるが、本来きっと感覚的部分が多いのかもしれない。感覚を沢山ストックしておくことで、多彩な創作への道が開けてくるように思う。いろいろな素材を触れる中で、極まれに、これは!と驚きの素材に出会う。こういう時は、どんなものに仕上がるのか予想しながらの制作がとても楽しい。

そんな時、概ね素材の感覚が掴めていれば完成品に失敗はないが、今回はことごとく失敗続き。出来上がりに首を傾げるが、しかし、ここ2年ほど、悶々と考えていた製作物に対してようやく糸口が見つかった。後は実験あるのみ。






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by guruguru-kobo | 2017-08-23 07:36 | 制作日記 | Comments(0)
写真のこと
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僕の創作は今では銅版画が中心だが、はじまりの頃は写真家になろうか随分と迷ったものだ。その位写真が好きだった。当時、知り合った写真家の作品がとても気に入っていて、銅版画と交換していただいたことがある。その作品はいまでもリビングに掛けてあり毎日眺める。もう十数年以上経つが、いつみても自分の中で色褪せない気持ちの良さがある。

今朝、その作者からFacebookのリクエストをいただいた。随分長いこと疎遠になってしまったが、再開の切欠が出来たことは本当に嬉しい。不思議なことに、この4月から昔写真の関係で知り合った人たちと急に再会し、また繋がりができた。

しかし、あれだけ好きだった写真に、急に興味がなくなったしまった訳は、当時は自分でもさっぱり理解出来なかった。しかし版画の論文を書くことで理由をはっきり認識できた。ひとつの要因として撮影がデジタルに移行して、現像を待つ期待と不安の入り交じる時間や、ケミカルな現像過程がなくなったこと、あとは、写す、切り取るという創作のスタンスに明快なテーマを見つけることが出来なったことにある。

写真を作る楽しみをどこかで捕まえることができたら、もう一度、写真での創作に取り組んでみたい気持ちが、今でも心の何処かにある。もしかしたら、そのチャンスが不意に近づいてきたのもしれない。やりたいこと、作りたいものが沢山あって、本当に悩ましい。





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by guruguru-kobo | 2017-06-15 08:21 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画 インクを練る
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今回の個展ではいろいろ思う所あって、作り方から使用する材料まで、いつもと違うものを多用した。最終的には自分のアトリエの道具とレイアウトまで変更することになった。

いつもと違うアプローチでの制作は、当然困難が伴う。作品の刷りが気に入らず、インクの種類や色を変えて見る。市販のものも使うが、今回は顔料と焼き亜麻仁油を練って作る。粘性の都合と色調の関係で、こちらの方がいいようだ。

結構時間が掛かる作業になるが、このように練り上げるインクは市販のものとくらべてサラッとしていて刷りやすい。もちろんそれは油の粘度にもよるけれど、今回の製版には丁度いい加減だ。

出品作の半分は、このようにして作ったインクを使った。そのように作ったインクは顔料の個性で少し茶系に偏っている。黒という名前で販売している顔料でも、いろいろ使って見ると、その幅はとても広いが分かる。

いろいろ簡単にできることが求めているけれど、古典的な方法で制作するのがやはり僕にはおもしろい。

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by guruguru-kobo | 2017-06-09 07:38 | 制作日記 | Comments(0)
印象をかたちに
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毎日見る景色の中に、ある日突如として黄色い壁ができる場所がある。昨年の今頃、とても気になり、毎日観察していた。また今年も同じような景色をみることができ、また飽きずに観察している。

畑の中から黄色いエネルギーのようなものが、湧き出る景色がなんとも興味深い。葉だけの時は、濃い緑をしているが、そのうちポツポツと黄色が浮かび上がり、突如として黄色い花びらが吹き上がる壁のようになる。そしてまた花が散り緑に戻っていく。この変化がいい。風に吹かれると黄色が炎のように踊る。

昨年この様子を眺めていて、この湧き上がるようなエネルギーを作品にできたらいい。と、珍しく色彩に強く心動かされた。色彩が少しずつ、そして大きく「変化している」ことにとても強い関心がある。それをどうにかして自分の視点で留めたい。

しばらく考えているうちに、花びらとともにイメージも逃げてしまい、結局1年経っても実現できなかった。変化する色彩をどのようにイメージに置き換えるのか。まあ、銅版画でなくともいいのだけど、銅版画だったらどうするか。試したことはないが、版を重ねて作りあげるのが面白いだろうか。リトグラフなんかも面白いと思うが、これはプリンターに入ってもらわないとできないなあ。

作りたいものが次々出てきて、解決できないことも多く、いろいろ悩みは尽きない。

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by guruguru-kobo | 2017-04-27 19:31 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画 刷りの仕事
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銅版画の刷り(印刷)に、ここ半月ほど励んでいる。朝9時から5時まで、せっせと刷る。

良い刷りを得るのに一番簡単な方法は、安定した製版をすることだ。製版の方法の異なる3種類くらいの作品の刷りをしているが、慣れた製版方法のものは、何枚刷ってもほとんど違いが分からないものが刷れる。以外に複雑そうに見えるものでも、構造がしっかりしていると簡単にできたりするものだ。そのように版を作るのが難しいのだけど。

ここ半月は、ほとんど毎日同じ時間刷りをするので、体がリズムを完全に掴んできて、仕事がはかどる。印刷は製版のコンディションに合ったインクの粘性や、紙の湿しの状態、プレス機の状態などがとれていないと、良い刷りが取れない。

刷りの仕事は、そういった意味では、本当に職人仕事なのだ。良い職人になるには、毎日弛まず研究しながら仕事をしなければならない。僕はそうやって1人で仕事をするのが全く苦にならないので、気質としてはもともと職人的職業に向いているのだろう。

◎お知らせ
大矢雅章銅版画展
神奈川県相模原市中央区中央3-7-1
会期:2月20日ー3月4日
月—金:10:00ー18:00
土曜日:13:00ー18:00(最終日17:00迄)
在廊日:20、25、1、4日の13:00〜


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by guruguru-kobo | 2017-02-16 08:20 | 制作日記 | Comments(0)
脳裏に浮かぶ黄色を求めて
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ずいぶん長いこと、脳裏に見えているイメージに合う素材を探して制作を中断していた作品がある。探していたのは、フレスコ画の表面のようで、輸送にも破損なく耐えて、鮮やかな色彩を定着出来て・・・。とあれこれと要望を叶えてくれる素材だ。そんな素材は本当にあるのだろうかと思ってなかなか形にならずにいた。

僕は、銅版画、立体、油彩にしても、出来上がりの質感のイメージをとても重視している。素材感といった言葉になるのだろうか。とにかく脳裏で感覚的掴んでいるイメージに、現実のマティエール(テクスチャー)が合わないと先に進めない。それをどうやって探し出し作り出すかが、自分にとっての制作の重要な部分でもある。

大きな画材店で素材を探してみると、はじめて見るメディウムがあった。ターナーのGOLDEN ACRYLICS ゴールデンアクリリックス 350ml コースパミスゲル。これはいいとひと目で気に入り早速試してみる。

思った以上に、そうそうこんな感じ。っていうものが出来てきた。イメージが目に見えてくると嬉しい。最初の下塗りでは、まだこんなものだが、何層にも重ねて行けばきっと気に入ったものが出来てきそうだ。

最近は、いろいろ思う所あって、もともと好きだった趣味的なものを追求して見ようという気持ちが強くなった。さてはて、今回はどんなものが出来てくるのだろうか。脳裏に浮かんでは消える、美しい黄色を早く見てみたい。

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by guruguru-kobo | 2017-02-15 21:41 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画の研究 刷りのこと
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ここ数年メゾチントとエッチング技法の組み合わせで制作を試みている。まだ30点弱しか完成品がないので、制作は手探りで、その都度制作上の悩みは尽きない。

この制作方法は現代では珍しいのでオリジナルだと思われるが、基本的な方法はジョン・マーティン(1789 - 1854)の作品に学んだ。魅力的な方法であるが、近、現代の作品に、この技法の組み合わせを多く見て取れないということは、印刷技術として基本的に無理があるからだと考えてもいいだろう。たしかに、やってみると製版も刷りも難しい。

メゾチントを活かすとエッチングによる線描が抜けたりする。何度もテストを繰り返すが、よい刷りを得ることは困難極まる。そんなことで、キャリアのある方達に、解決方法を尋ねてみたら意外な方法をあれこれと教えていただいた。

いろいろな話を総合すると、銅版画はやはり化学の原理を良く理解しなければならないということだろう。インクに含まれる焼き亜麻仁油の濃度コントロールによって、物質を分離したり、粘着したりする方法に注目するとやり方が変わってくる。

精度の高いプレス機を使い、コンディションの良いフェルトやラシャを使う。それも良い刷りを得るための解決方法としてひとつの答えだが、材料の持っている特性に目を向けると、簡単な器具でいい刷りを得ることが出来そうだ。

今まで慣れ親しんだやり方に疑問を持つ。新しい表現を追求するとき、新しいやり方も同時に確立する。銅版画の制作は、実験の連続でいつも面白い。



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by guruguru-kobo | 2016-12-19 07:48 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画の研究 メゾチントの古典に学ぶ
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時々、思い返したように大昔に作られた銅版画を見る。描かれているものは、概ね肖像画であったり風景だ。僕にとって描かれているものはさして面白くはないが、技術的な側面に焦点を当ててみると、時代によって変遷があることが分かり面白く見ることができる。少しずつ時代を分け、同じ技法を見比べてみると、その変化を見て取れ、制作者として発見も多い。

ある美術館のご協力をいただき、調査として古いメゾチント作品を3点見る機会を得た。内一点は技法最古の時代に制作されたもので、大変貴重な作品である。ガラスを通さずディテールをルーペで見ると、技法の成り立ちがよく分かる。技法の最初期に作られたものは、当然だが手探りで作られたことがよく分かり、創作への思いが伝わってくる。技法確立後の印刷物として作られた作品は、職人仕事で出来るだけ破綻のないような方法で、的確に作り出されていることが分かる。

3点の作品をルーペを使って隅々まで見る。時代が異なるので、当然道具の使い方も大きく異なっていることが一目瞭然で分かる。内一点の職人仕事によって作れたと思われる作品に、高密度な目立てを見ることができた。私見だが、目の細かい道具を縦横斜めに繰り返しかけることで目立てを行ったのではないかとディテールに見て取れた。それによって生まれた微細なマティエールは、ルーペで見るとアクアチントのそれと似ているが、色調の豊かさは技法独自のものとして見えた。

どんな道具を使い、何回掛けてあるかは、作品からは分からない。だが、想像するに、繊細の道具を使い、気の遠くなるほど丁寧に目立てをしているのではないかと感じる。マティエールの美しさは、粗暴な作りからは生まれないからだ。

自作の制作は、今まで粗い道具での縦横のみの目立てが好きだったが、このような美しいハーフトーンを見てしまうと、少し作り方を再考して、道具からすべて代えてみても面白いと閃く。古典の作品をゆっくり眺めてみると、時には思いも掛けない発見があるものだ。









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by guruguru-kobo | 2016-12-16 11:16 | 制作日記 | Comments(0)