美術家 大矢雅章の目
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銅版画の研究 刷りのこと
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ここ数年メゾチントとエッチング技法の組み合わせで制作を試みている。まだ30点弱しか完成品がないので、制作は手探りで、その都度制作上の悩みは尽きない。

この制作方法は現代では珍しいのでオリジナルだと思われるが、基本的な方法はジョン・マーティン(1789 - 1854)の作品に学んだ。魅力的な方法であるが、近、現代の作品に、この技法の組み合わせを多く見て取れないということは、印刷技術として基本的に無理があるからだと考えてもいいだろう。たしかに、やってみると製版も刷りも難しい。

メゾチントを活かすとエッチングによる線描が抜けたりする。何度もテストを繰り返すが、よい刷りを得ることは困難極まる。そんなことで、キャリアのある方達に、解決方法を尋ねてみたら意外な方法をあれこれと教えていただいた。

いろいろな話を総合すると、銅版画はやはり化学の原理を良く理解しなければならないということだろう。インクに含まれる焼き亜麻仁油の濃度コントロールによって、物質を分離したり、粘着したりする方法に注目するとやり方が変わってくる。

精度の高いプレス機を使い、コンディションの良いフェルトやラシャを使う。それも良い刷りを得るための解決方法としてひとつの答えだが、材料の持っている特性に目を向けると、簡単な器具でいい刷りを得ることが出来そうだ。

今まで慣れ親しんだやり方に疑問を持つ。新しい表現を追求するとき、新しいやり方も同時に確立する。銅版画の制作は、実験の連続でいつも面白い。



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by guruguru-kobo | 2016-12-19 07:48 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画の研究 メゾチントの古典に学ぶ
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時々、思い返したように大昔に作られた銅版画を見る。描かれているものは、概ね肖像画であったり風景だ。僕にとって描かれているものはさして面白くはないが、技術的な側面に焦点を当ててみると、時代によって変遷があることが分かり面白く見ることができる。少しずつ時代を分け、同じ技法を見比べてみると、その変化を見て取れ、制作者として発見も多い。

ある美術館のご協力をいただき、調査として古いメゾチント作品を3点見る機会を得た。内一点は技法最古の時代に制作されたもので、大変貴重な作品である。ガラスを通さずディテールをルーペで見ると、技法の成り立ちがよく分かる。技法の最初期に作られたものは、当然だが手探りで作られたことがよく分かり、創作への思いが伝わってくる。技法確立後の印刷物として作られた作品は、職人仕事で出来るだけ破綻のないような方法で、的確に作り出されていることが分かる。

3点の作品をルーペを使って隅々まで見る。時代が異なるので、当然道具の使い方も大きく異なっていることが一目瞭然で分かる。内一点の職人仕事によって作れたと思われる作品に、高密度な目立てを見ることができた。私見だが、目の細かい道具を縦横斜めに繰り返しかけることで目立てを行ったのではないかとディテールに見て取れた。それによって生まれた微細なマティエールは、ルーペで見るとアクアチントのそれと似ているが、色調の豊かさは技法独自のものとして見えた。

どんな道具を使い、何回掛けてあるかは、作品からは分からない。だが、想像するに、繊細の道具を使い、気の遠くなるほど丁寧に目立てをしているのではないかと感じる。マティエールの美しさは、粗暴な作りからは生まれないからだ。

自作の制作は、今まで粗い道具での縦横のみの目立てが好きだったが、このような美しいハーフトーンを見てしまうと、少し作り方を再考して、道具からすべて代えてみても面白いと閃く。古典の作品をゆっくり眺めてみると、時には思いも掛けない発見があるものだ。









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by guruguru-kobo | 2016-12-16 11:16 | 制作日記 | Comments(0)
銅版画の研究 グランドのこと
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先日、久しぶりにパリに出かけたので、版画材料の専門店シャルボネールを訪ねた。いくつかの材料を購入することが目的だったのだが、少々使い方なども尋ねることが出来たので、言われた通りの結果が出るのか早速テストに入る。

CHARBONNEL BALLGROUND HARD OPAQUEとCHARBONNEL LAMOUR BALLGROUND HARD OPAQUEを同条件で使用して見たが、描いた感触が異なることが気になった。片方はニスが剥がれる時に、サラサラした感触が強く、一方はほんとうに若干だが柔らかい感覚がある。これは、制作をするうえで、かなり大きな違いになってくるはずだ。

尋ねた時は、片方の色が濃いだけと聞いた覚えがするが、感覚で得た結果の確証が欲しいので、同社のウェブサイトを調べてみるとやはりそんなことが書いてある。
CHARBONNEL LAMOUR BALLGROUND HARD OPAQUE
The use of this varnish is the same as the Ballground hard opaque. It is nevertheless slightly softer.

まあ聞いた時はかなり疲れていたので、僕の記憶も自信がないが、だからこそ手先の感覚で得た情報が間違っていないことが分かり嬉しい。一見同じに見える材料でも、使用感というのは種別が異なると随分な違いがある。細かいことだが、肌に触れる材料の感覚の違いは、制作のリズムを大きく左右する。使用する素材については理由もさることながら、肌感覚で理解し制作に入りたいものだ。

これまで理由も聞かずに、感覚的な好みで使用していたものが、やっぱり自分には使い易いものだと分かりスッキリした。


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by guruguru-kobo | 2016-12-13 14:11 | 制作日記 | Comments(0)
美しい銅版画の道具
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いろいろな国に出かけては銅版画の道具を探している。今回は、イタリア、フランスで探してみたが、イタリアでは見つからず、フランスでは、目当ての工具を購入できた。よさそうなものをインターネット上で購入することは簡単に出来るが、道具は触ったときの感覚がとにかく大事なので触って考えたいものだ。

数年前から、フランスで版画の作り手が製作した(たぶん)、ニードルやバニッシャーが売り出された。木製の枝の部分がとても素敵に作り込まれていて、いつか購入したいと思ってた。友人が購入してくれたものもあるのだけど、いろいろ調べてみると、ニードルはセラミック製、ダイヤモンド製があり、バニッシャーはたぶん石らしいものがついているものがあるらしいことが分かった。イタリアではメゾチントの制作にメノウ棒を使うと聞いていたので、この機会に探してみたいと思っていた。

早速テストを兼ねて使って見る。石らしいもの(たぶん)がついているこの道具は、柔らかめの当たりが好きな僕には感触が少し固い気がするが、持ちやすいので使い易い。自分の場合、もう少し先端を平坦に磨きだして形状を作り替えれば、さらにいい感じになりそうな感じがする。まあこれは個人の好み。繊細な描画を好む人には良いのかもしれない。まあ、結果はどうあれ、新しい道具が手に入ると楽しいことには変わりが無い。しかし、この作り手の道具は、使い勝手は慣れに任せるとして作りがとにかく美しい。その点にかけては、購入して良かったなあという満足度がとにかく高い道具である。








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by guruguru-kobo | 2016-12-08 21:16 | 制作日記 | Comments(0)