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美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます_d0134629_16105869.jpg
2000年も早いもので、もう10年目ですね。1970年代生まれの人たちは1999年で人類が滅亡すると言い聞かされて育ってきたのに、それは根も葉もないウソだったようで、それから10年も生きてしまいました。しかし今回も誰がそんなウソを根拠なく流しているのかわかりませんが、今度はあと2年後に人類が滅亡するそうです。その次は2030年台に隕石がぶつかってくるそうです。どちらにしても残り少ない人生かもしれませんが、次回の人類滅亡も隕石衝突もウソかもしれないので、今後の人生を充実させるために、今年も充実した抱負を考えなくてはいけません。

そんな冗談はさておき、昨年は滞在先で超ショックな出来事を受けて、1月に語学の勉強を再開しました。
「パリに来て英語を勉強する」こんな無駄なことをする人がどこの世界にいるのかと笑う人ばかりで、今であれば真っ先に事業仕分けに入りそうな留学ですが、僕はそういう一見無駄なことが好きなのです。それが芸術家の余裕というものです!たとえば焼き肉屋でお寿司を食べる。とか。このなにおーという奇天烈な発想をわがままというか流石というかは聞く側の余裕指数の問題なのです。「パリで英語の勉強」これこそまさに「焼き肉屋でお寿司」の発想。僕の中では普通の感覚なのですが、世間ではアウトローなのでしょう。

パリで英語の先生を捜すのは難しいかなと思いきや、とってもいいアメリカ人夫妻の先生と出会い、厳しい特訓の末なんとか基礎の基礎を勉強する癖がつくまでになりました。中学、高校、大学時代、語学を勉強するなんてアホの所行だと思っていましたが、今回ばかりはそうもいきません。海外在住者に言わせると、語学は格闘技だそうです。格闘せずに習得は不可能らしいので、いつも先生と格闘してきました。そんなことなので先生も大変ですが生徒も大変でした。

負けず嫌いが幸いして、昨年の1月から始めた英語の勉強もほぼ一日も欠かさずに満1年を迎えることができたので、今年も引き続き「語学の習得」が抱負になりました。今年は目標を高めに「英語ですべらない話」を目標にすることにしましょう。

そして本業の絵の方ですが、「派遣に行ったら、あとはどうでも良くなりそうだ」と、いう関係者の気をもむ前評判がありましたが、評判とはうらはらに滞在中に今後のスタンスに対する明確なビジョンが見えてきたので、これまで以上に精力的に活動します。

まず春に発表する詩人ロベールマルトーの詩と僕の水彩画によるコラボレーション作品は今後の自身の表現方法の一つのあり方を示せるものになりそうです。そのオリジナルが版画になる秋の作品展も重要な展覧会になるでしょう。


あれこれ、今年もやりたいことが盛りだくさん。そんなことで本年もどうぞよろしくお願いいたします。
by guruguru-kobo | 2010-01-01 00:07 | お知らせ
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