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美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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楽園
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息子の通う保育園は「俺たち元気なはだしっこ」というのがキャッチフレーズにある。言葉通りに、子供たちはいつも泥まみれになって遊んでいる。そんなところなので、当然散歩にも毎日あちこちの公園に遠征しているらしい。時にはトカゲなんかをみんなで捕まえてきゃあきゃあやっている。

息子を少し遠くの歯医者さんに車で連れていくと、ここは遊びに来たことのある公園の近くだという。歩いて来ているので道を良く知っている。その公園で遊びたいというので、行ってみ見ると、そこは僕が30年近く前に良く釣りをした公園だった。その頃は、池で釣りができて、野生の鶏が木の上から飛んでいたようなところだった。

しかし今ではすっかり整地されて美しい公園になっていた。でも整地されたのが良かったのか、起伏のある公園には、池から始まり、考えられる総ての遊びができる環境にあって、夕方の公園にびっくりするくらい多くの小学生が、砂埃を立てて駆け回っていたり、斜面で上り下りをしたり、それぞれが本当に楽しそうに遊んでいた。

公園でみんなで向き合ってテレビゲームをしているなんてよく聞くけれど、座っている子供さえいなくて、見ているほうも楽しくなるような公園だった。そんな中で小学校一年生の男の子が高いところから降りれなくなってしまった。大人も昇のが怖いような場所で、危ないので助けてほしいと、どこかのお母さんに頼まれたけれど、結局助けたのは6年生の元気な男の子が猿のように登って、ちゃんとその男の子を降ろしてあげた。

僕はその一部始終を見ていて少し安心した。なぜかというと、最後にその6年生はその子の頭をポンと叩いて「1年生はこういうことしちゃだめだぞ」って優しく言っていたからだ。みんなこうやっていろいろなことを覚えていったんだと、僕は自分が子供の頃のことを思い出して、そんな光景を眺めていた。

コミュニケーションやルールの基本というのは、子供の頃の遊びの中から学ぶべきことだったりすると思うので、いろいろな人とふれあって育つ環境というのは子供にとって本当の学びの場だと思う。たくさんの子供たちが思い思い遊べるこの公園は、本当子供の楽園のような場所だと、遠くからそんな子供たちを眺めていて思う夕暮れのひと時になった。時代が変わっても公園は子供の楽園だということは変わらないらしい。
by guruguru-kobo | 2010-06-03 08:03 | 散歩
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