そこを下町というのかは分からないが、御徒町という街をぶらぶらしてみると、意外なほどのマニアックな店が多く驚く。まったく市民生活には関係のないようなものが所せましと、並べられている様子はどの店も圧巻だが、冷やかしで入るのも気が引けたりするものだ。
箱ということに限っても、専門の店があるらしい。それも桐の箱専門の店。御徒町と上野の中間にあるのだが、なんともマニアックな店である。
店員は間違いなく江戸っ子の女性だと思うが、ちゃきちゃきと僕のマニアックな質問に歯切れよく答えてくれて嬉しい。実際にお店に行って現物を見てみるとなかなか勉強になることがおおい。やはり、家の中でインターネットをしている場合ではないなあと思う。やはり必要なことは手と目が肝心だということだろう。
箱繋がりで、下町から銀座へ向かって、伊東屋にできたカルトナージュの専門店に行ってみる。またこれもマニアックなお店で、箱作りにぴったりな紙がたくさんあって楽しい。
ひとつ箱を作ろうといろいろな方向から調べているが、なかなか気にいったものがなくて残念。でもいろいろなお店には、また次の展覧会のプランを考える要素がたくさん転がっていて、忙しい中出かけて行くだけのことがあったように思う。