銅版画家の中林忠良さんが、一年間の留学から帰国後に制作を始めたら、急に具合が悪くなって・・・。ということを聞いたことがあった。有機溶剤や、薬品を使用するので、一年間のブランクで急にそういうものに反応するようになったとか。
僕も多くの薬品を使うので、注意しているが、体調の悪いときは薬品に負けてしまって、めっきり体調が悪くなるときがある。そんなことで、最近はノントシック技法という、有機溶剤を使わない銅版画の技法をささやかながら、導入して研究しながら実制作に取り入れているが、京都の北山銅版画工房から購入した、この除去剤がとてもいい。日本でも同様なものが出ていると思うのだけど、試しに使ってみると、オレンジの臭いが少し気になるけれど、ニスやグランドを、灯油系の溶剤を使わずに除去出来るのは体に負担にならずにいい。
スプレー式になっていてシュッシュッと吹きかけると、ビックリするほど良く落ちる。まあ少し高いのが気になるけれど、ジャバジャバ薬品を使うよりはいいかなあと思う。
最近は沸騰するような暑さだから、薬品を使うと怖くて・・・・。
銅版画を作るって本当に沢山の知識が必要で大変です。