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秋葉原に出来たアートセンターのような所で友人が企画する展覧会があり、久しぶりに秋葉原へ出かけた。その建物自体の運営コンセプトも知らずに行ったので、ぱらぱらいろいろな部屋をのぞいてみたが、建物のコンセプトが全く理解も出来ずに帰ることになった。展覧会自体がどうこうというより、僕にとってはなんとなく総てが理解しにくいものだったので、なんだか煙に巻かれたような気になって帰ることになる。めずらしくなんだかよくわからなかったなと思いながら帰ることになって、自分のアンテナの感度が落ちたのかなあと少しばかり気が滅入る。
その足で、日本橋高島屋で北川健次氏の個展を見る。丁度、北川氏がいたので、いろいろとお話を聞かせていただく。いつもながら現実を厳しくとらえて活動する姿に学ぶべき点が多いスター作家である。 高島屋では先日京都の建仁寺で見た龍の絵を描いた、小泉淳作画伯の展覧会が開催されていた。東大寺の襖絵は圧巻で、70-80才になって最高のパフォーマンスが出来る作家はやはり凄いなあと、つくづく画家は長生きしなくてはいけないなあと思う。若い時の作品はあまり琴線に触れるものがなかったが、今回の新作のハスを描いた襖絵と桜を描いた襖絵は、本当に寺院でみたら、あまりの美しさにため息が出るに違いない。 場所を変えて、小林裕児さんの個展を京橋で拝見する。この作家も好きな作家で、もう随分と回数を見ているように思う。今回は完全な平面だったけれど、僕は立体に自由に描かれた作品が好きだなあと思う。でもこの作家は本当に描くことが好きなんだなあと、スケッチを見せていただいて納得する。たくさん描かれたスケッチには、次はこんなものを描きたいと思う気持ちが伝わってくるようなものだった。 その足で版画協会会員の木版画作家鈴木さんの二人展をギャラリー福山に見に行く。同じような年齢の作家さんの展覧会に行くのは楽しい。やはり続けていくのは大変だなあと長い階段を降りながら思う。 やはりいろいろなジャンルの作品を見て回ると、多角的に感覚が刺激される。僕はやはりきれいなものが好きらしい。上質で洗練された作品をみると気持ちが落ち着きます。最近画廊巡りをしなくなったけれど、やはりたまにはぐるっと東京を巡るのも面白い。
by guruguru-kobo
| 2010-09-18 21:05
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