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僕が美術大学で美術を学びはじめた1990年頃には、美術と音楽、文学なんてものは既にばらばらなジャンルとして成立していて、各ジャンルの人達がクロスする場があまりなかったように思う。
僕が今回の個展で発表している詩画集を作って見たいと思ったのは、駒井哲郎が詩人の安藤次男と1966年に共作した「人それを呼んで反歌という」が切っ掛けにある。 この詩画集が制作された時代前後は、瀧口修三の実験工房や澁澤龍彦を囲んで美術家や音楽家、文人が集まっていろいろな実験を行っていたこともあり、現代に残る共作の傑作が多く生まれたらしい。 敬愛する美術家の一人でもある加納光於さんと詩人の大岡信さんとの1971年に共作の「アララットの船あるいは空の蜜」 なんかもその時代の傑作だと思う。加納さんは音楽家の武満徹さんとも親交があったようで、時代的には多くの作家が他ジャンルの作家と共作した時代が伺える。 現代ではなかなか他ジャンルが交遊を作る場もなく、個々のジャンルがそれぞれに深化を追求しているが、僕はアトリエから一歩外に出たら、広くいろいろなジャンルや年齢の人とイーブンな関係を作りたいと思っている。 そんな願いが叶ってか、今回の個展では初めて会場でプロの音楽家が演奏する機会に恵まれた。今回はすどう美術館、すどう夫妻と長い交友関係にあるN響のヴァイオリン奏者の大鹿由希さんが中心になって弦楽四重奏を演奏してくれた。音楽にはまるで疎いのでN響に所属しているのがどんなに凄いことかということがあまりピンとこなかったが、実際に手の届く位のところで真剣に弾いているのを聞くと、音楽を聞き慣れない僕が聞いても、はっきりと際だちが分かる音が奏でられているということは体感できた。 演奏会の本番が始まるまでの時間、4人の演奏家の音合わせを暫く聞いていたら、そこはまるで僕の為のだけの音楽会のようでとても贅沢な時間を過ごさせてもらった。本番後に観客の方々に音楽会の感想を聞くと、フランス人とのコラボレーションとぴったり合っていると感想を聞くことが出来た。僕にとってはイメージと旋律が融合した初めての展覧会になり、今後の展開を考えるいい機会になった。 ギャラリー無有斎とは、オーナー曰く、「夢は音楽と美術のクロッシングポイント」を目指しているらしい。今後、無有斎がどんな人達のクロッシングポイントになっていくのか、商業ベースの深化とは路線が異なるこの先のギャラリーの活動に興味が持てる。
by guruguru-kobo
| 2011-04-14 00:01
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