サラリーマンをしている方からすると、芸術家の生き方は摩訶不思議に見えるようだ。僕のまわりにはどういうわけかまっとうなサラリーマン生活をされている方、されていた方が多いので、その方達からは僕らは宇宙人のようにみえるかもしれない。
僕も当然その宇宙人の一種に入るのだけど、今回コラボレーションしている、俳人や詩人は僕とはまた違う宇宙人で、僕の生活とは全く異なる世界で生きている。だからこそ良いコラボレーションが出来たのかもしれない。
芸の肥やしに。とはよく言うけれど、美しいものを見て回るというのは大切で物を作る素地として目を養う大切な勉強方法である。どれだけ高いレベルの美に触れているかで、自分の作る美への追求基準が違ってくる。だから高品質な美に触れることが一番大事な勉強だと僕は思っている。研磨され、感覚が突き抜けているからこそ、いろいろなことを鋭くキャッチして、新しい形に生まれ変わらすことが出来る。
今回の展覧会には詩人はこないのですか。という質問を良くされる。大矢雅章X詩人とあるわけだから当然だ。フランス人詩人はともかくとして、
詩画集糸遊の共作者、谷村秀格先生は、その芸を肥やす修行が忙しいらしく、今回は上京されませんと答えている。
この秀格先生のブログは、一日中狭いアトリエの中でじーと銅版と格闘している全く面白みのない僕の生活と比べると、サラリーマンの方がイメージする芸術家の生活かもしれない。
彼の生活を見ていると、僕も時々高品質な美に触れに、アトリエの外に繰り出さなくてはならないなあと思うのである。書を捨てて街に出よう。とはよく言ったものであるが、出不精の僕にとっては耳の痛い話である。
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そんな
個展の情報ですが、本日23日は大矢雅章は画廊に不在です。明日、24日は11時から17:00まで(最終日閉廊時間)まで在廊します。