北海道で熊が町に出没するのは今年はドングリが不作だかららしい。我が家の目の前に一本だけある大きなドングリの木もならって今年は不作のようで、大きなドングリはあまり落ちていない。毎日木の下を探しているのだけど、一つ二つ拾えるだけだ。
そういえば、豊作の昨年は夏場に多くの樹液をだして沢山の昆虫を集めていたけれど、今年は夏場にそんな光景も見せずに静かに夏を終えた。夏場の樹液と秋の豊作は少しばかり影響があるらしいということを身近な自然から体感した。このドングリは来年発表予定の新作のオブジェに使用するために集めているのだけど、不作のドングリをみてこれまで全く思いも寄らなかった新作のアイディアが浮かぶ。
随分と長い間、内在的なものから作品を作って来たけれど、最近は外的要因からふっと新しいイメージがわき起こることが増えた。3.11日の地震は自分の身の回りに起こる出来事を敏感に感知する切っ掛けになったように思う。