不意に演出家の方から読んで欲しいと台本を渡された。役者としてではなく芸術監督として舞台に参加して欲しいと常々言われているのだけど、ついに台本を読んでしまった。
はじめて台本というものに目を通したけれど、これからイメージを湧かせて舞台を組み立てるのは結構難しい。以前やった、俳人とのコラボレーションのごとく、子ども向けに書かれた台本はまるで詩を読んでいるかのようにコンテンツが点の要素で構成されている。
説明ではない、主張もしない、役者を引き立たせ、物語に奥行きを与える舞台美術を考えるのはちょっとやそっとではできないなあと、簡単に書かれた台本を何度も読んで考え込むこととなった。