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美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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会場で聞く話
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個展の会場にいると、さまざまな業種の方々がいろいろな話をしてくれるのでとても楽しい。あまりに多方面から相談ごとをしにくる方が多いので、画廊の方はそんな様子を見て少し閉口気味だが、そんな中で異業種から数年前に美術館のスタッフになった友人がとても興味深い話を聞かせてくれた。

彼が自分で考えたという「美術偏差値」(間違っていたらごめんなさい)は学芸員・作家・鑑賞者をそれぞれの偏差値に当てはめた場合、それぞれがあまりに開きのある偏差値のために、それぞれの考えや要望がうまく伝わっていないのでは。という彼なりの持論である。このことを改善するために彼は彼なりにいろいろ考えていることがあると言う。なるほど、実に興味深い。

全く美術に興味なく異業種から来た人間には、美術の世界はとても不思議な世界にみえるだと思う。一般的感覚(見る側に近い)を持った経営者や運営者がもっと権限を持って、作り手が生み出したコンテンツを一般的偏差値の領域の人たちにうまく理解できる橋渡しの方法を考えてくれたら、その溝が埋まってもっと興味を持ってこの世界を見てくれる人が増えるのだから彼には頑張って欲しいと思う。

自分が画廊巡りしていた頃、僕はその溝のことを痛烈に感じて嫌悪感すら持っていたので、僕は見に来てくれる人が、出来るだけ作品に近づきやすい環境を会話によって作り出すことを自分の理念にしている。話をしながら、今回の展覧会の反応を見ていると、僕の発信したい表層的な部分は比較的多くの一般的な鑑賞者に届いていてるようで嬉しい。

また、作品の核心的な部分では美術作品を見慣れた作家やコレクターなどの方々の作品に対する感想がほとんど一致していて、展示作品の中での優劣もほぼ一致している。今回は、僕の持っている感受性のあり方をそういった多くの方々が掘り当てて分析をしてくれているので、なるほどと思うことも多く自己分析をする上で貴重な意見を多く聞くことができた。

特に今回焦点が当たっているのが「内在的詩的要素」という点。これをどうしていくのか。今回は十分すぎるほど、自己分析をする意見を聞けたので、次回はその分析がどんなふうに形になっていくのか、自分の深層心理はまだみることが出来ないけれど、なんだか大きなヒントを頂いたように感じている。やはり、持つべき物は曇り眼鏡をかけていない友人たちである。

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写真は今回美術偏差値の高い人が支持する作品。不思議とこれがいい。という人が多いのです。

個展明日最終日です。今日は在廊しませんが、明日は12時から5時まで在廊しますので、是非本物の作品を見に来てください。お待ちしております。
by guruguru-kobo | 2012-05-19 09:55 | ちょっと気になること
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