美術家 大矢雅章の目
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カーボランダムのこと
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先日、版画協会会員のキャリアのある銅版画作家の方と技法のことについていろいろと話す機会があった。直接法で制作している方なので、ドライポイントやカーボランダムの方法についてに話の焦点があたった。

その方がカーボランダムについて研究しようと思っていて・・・。とカーボランダム技法のことを聞かれたが、僕もあまり使う技法ではないので、あまり良く知らず、そうなんですか。と聞くばかりだった。そんなことで、少し調べてみると、思っていたこととは違うもので、なるほど物事はよくよく調べてみる必要があるなあと思うことになった。

カーボランダム技法はコラグラフ技法の一種にあたるのだろうと思うが、銅版画や塩ビ板の上に、金剛砂やカーボランダムと呼ばれる研磨材を接着材で定着させて、紙ヤスリのような表面を版面上に作る技法だが、その語源になっているカーボランダムは僕はずっと金剛砂のことだと思っていた。

しかし金剛砂(こんごうしゃ)とカーボランダムは異なるもので、前者はもともと天然石のことを指していて、ガーネット(ざくろ石)やコランダムを砕いたものとあり、カーボランダムは炭化ケイ素(Silicon Carbide、化学式SiC)で、炭素(C)とケイ素(Si)の1:1 の化合物で、天然では、隕石中にわずかに存在が確認される。鉱物学上「モアッサン石」(Moissanite)と呼ばれ、また、19世紀末に工業化した会社の商品名から「カーボランダム」と呼ばれることもある。とあり、工業に開発された研磨剤で、工業的製造法で作られているとウェブ上にはある。

僕が混同して覚えていた理由のひとつに、現在では別物の工業用の炭化ケイ素を金剛砂と言っている業者もあり、金剛砂=カーボランダム、と現在はなっている場合もあるということも分かった。

そしてこの二つはリトグラフでの石の研磨材として使われているが、ムサビ通信教育のテキストによるとリトグラフの石の研磨の欄には「金剛砂の代わりとして人造研削材であるカーボランダム(炭化珪素)を用いることが多くなっています。カーボランダムは、黒色で金剛砂よりも硬度が高いのと切れ味が良いのが特徴です。金剛砂は、版画画材専門店や工業製品の資材店などで購入することが可能です。」ともあり同じような用途で使われていることが多い。そんなことが混同していた理由になるかと、改めて理解した。

このカーボランダム技法は、製版の際に銅板にカーボランダムを接着する方法が作家によってことなる。接着するものの種類は実はどちらでもいいのだが、問題は接着にある。多くの作家に聞くと、ニスがいい。木工用ボンドがいい。樹脂がいい。と様々な答えを聞くことが出来る。僕はG17ボンドがいいと思っているが、乾燥が遅く製版に時間がかかり自分でもあまり好きではない。今回話した方はまた今まで聞いたことのないものを言っていたが、ひとそれぞれだろう。まあこれを失敗すると、紙は破れるし、版はだめになるし大変なことになるだから用心にはこしたことはない。

この技法はスペインのタピエスの作品に使われているので、見たことがある方も多いと思うが、カーボランダムの番数(研磨材の大きさ)や接着剤の種類など組み合わせは、作家によって方法論が沢山あり研究してみるのには面白い方法論だなあと、少し調べてみて思うことになった。

(写真はイギリスの画材メーカーの4種類の番数のカーボランダム)
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by guruguru-kobo | 2012-10-30 12:24 | 制作日記 | Comments(0)
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