昨日の展覧会の初日には多くの方の来場があって一日賑やかでした。作家、評論家、著名なコレクターなどの良く絵を見ている人たちが多く、珍しく作品への思い思いの感想をはっきり言葉にして帰って行きました。
なるほどと思うことあり、そんな風に思うのかと思うことあり、見る側にとって作品は随分違ってみえるのだとよくよく感じることになりました。
そんななか、ある一人のお客さんは3時間以上も会場で作品を見てくれていました。本当に真剣にそして静かに。あまりに真剣に鑑賞してくださっていたので、あまり声も掛けずにいましたが、よくよく考えると、やっぱりその方に感想をゆっくり聞いてみたかったなあと残念に思いました。
しかし、絵を見る方はあまり声を掛けられるのが好きでない人も多いので、そのまま住所だけ書いて頂いて帰って頂くことになりました。
長い間展覧会をしているけれど、こんなに長い間あんなに真剣に絵を見て行ってくれた人っていないなあ。昨日は沢山の人とお話したけれど、話をするよりその方の真剣な鑑賞する姿がなによりも印象に残りました。
個展の詳しいインフォメーションはこちらに掲載してもらっています。
(写真はオープニングパーティーで画廊のオーナーがプレゼントしてくれた少し早いバースデーケーキ。会場でお祝いして頂いて嬉しいやら気恥ずかしいやらでしたが・・・やっぱり嬉しいものです。)