ジューンブライドの季節になりました。結婚式のいいシーズンですね。とラジオ番組から流れていた。今にも雨が降りそうで、ジメジメしていて、とてもいい季節とは思えないのは僕だけだけだろうか。
この季節のどこをとって結婚式にいい季節なのだろうかと疑問が残る。欧米から入ってきた風習なので、発祥地ではさぞいい季節なのだろうが、日本では実は一番結婚式に適さない季節だと思う。
いい季節だ、ジューンブライドだと言われると、根拠もなく、幸せな花嫁で。なんてイメージする。刷り込みというのは実に怖い。僕は一番結婚式に適さないシーズンを高値で埋めるための口実にしか聞こえてこないだが、それは考えすぎだろうか。
のせられやすい日本人は、江戸時代から同じような手口で、土用の丑の日を刷り込まれていると思う。本当はあまり美味しくないうなぎを高値で売るために考えらたと言われているが、今となってはそんなことはどうでもよく、土用の丑の日にうなぎを食べることは疑いのない日本の風習となって久しい。
ジューンブライドに土用の丑の日、日本人というのは、本当にのせられやすいなあと、眼下に広がる田植えの風景をみながら走らせた車の中で、ふと今日はこんなどうでもいい日本人ののせやれやすい特性のことが頭をよぎった。