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美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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彼岸の入りに
彼岸の入りに_d0134629_10185626.jpg


所属している公募団体の搬入に出かけようと準備していると、今日は彼岸の入りだから留守番をして欲しいと実家の母に頼まれた。どういうわけか、僕の所属している団体は、お盆だったり、お彼岸だったり、そういったときに、展覧会が重なるのだろうか。芸術家にはそういったことに無縁な人がおおいののよ。と母は皮肉めいて言うが、きっとそこしか場所が取れなかったのだろう。そう思いたい。

そんな彼岸の入りの早朝にお墓参りに行って来た。僕が子どもの頃は、お墓は杉林に囲まれていて、いかにもお化けが出そうな雰囲気を醸し出していた。そこでお線香に火をを付けるとき、たき火にする杉の枯れ葉を集めてくるのが僕の仕事だった。なにかと不器用なので、お線香に火を付けるときに必ず熱い思いをするので、どうにか良い方法はないかといつも思っていた。チャッカマンというライターが出回った頃、これはいいとそんなもので、線香に火をつけてみたが、なんて罰当たりだとえらく年寄りに怒られたので、またたき火になった。

しかし最近は、そんなうるさい年寄りもいなくなってきたので、雨の日でも簡単に火をつけることが出来る、仕事用の高圧バナーを使い始めた。これがなんとも簡単に線香の束に火がつくので、すっかり熱い思いをすることがなくなった。

これはいいと一人喜ぶ僕をみて、両親はきっとなんて罰当たりな奴だと思っていると思っていたが、先日それを貸して欲しいと言われた。時代は進化して、たき火は禁止になったのだ。なんとも世知がない世の中になってきたが、本来は家族が揃ってお参りに行くという儀式が重要で、線香の火の付け方が問題ではないということになってきたのは、僕としては嬉しい。

儀式の本質として、彼岸は仏教としては仏様を岸の向こうに行けるよう願う儀式となっている。しかし僕はお彼岸は家族を本当の死者にしないために行う、連綿と続く一族の儀式としてあるのだと感じている。本当の死は、誰からも忘れ去れた時にはじめて訪れるからだ。

僕の次男はこのお墓参りが大好きだ。喜んでお墓に出かけて行く。そんな姿をきっとご先祖様もさぞ喜んでいるに違いない。そんなことで、今年もお墓参りをして、おはぎを食べて彼岸がはじまった。
by guruguru-kobo | 2013-09-20 10:25 | ちょっと気になること
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