美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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菅野陽の銅版画から
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昨日は銅版画の道具について少し書いたが、最近は、歴史というか、作品の流行、変遷についても調べることが多い。まあ、あれもこれもと忙しい。今日は60年代の銅版画のこと少し書きたい。

1960年前後の作品傾向はどんなものだったのか。ということを興味を持って調べている。50年とも60年代中盤とも違う、ある独特の傾向をもった時代。僕はこの時代に作られた作品が面白いなあと思う。50年代後半から始まった東京版画ビエンナーレのカタログを追っていくと、版画の表現傾向の推移がよく分かり、自分の好きな作品の傾向がここにあることが分かった。

60年代前半に作られた作品の中には、銅や亜鉛の素材感を活かした表現が見てとれる。これは、この限られた時代に強く見て取れる傾向だと思う。そんな時代に制作した作家に菅野陽がいる。優れた技法書や、銅版画史を纏めた博学の人物で、作品も素晴らしい。しかし、同時代に評価された作家より、セカンドマーケットでの価格が低い。オークションに出品された作品は若手の小作品ほどの金額だったので、是非にと思いコレクションした。

版画はやはり、手に持って見たい。和紙に刷られた素材感溢れる表現は、ガラス越しには分からない。今ではあまり使われなくなった硝酸を存分に使っただろう表現は、柔らかく力強い。深く銅を腐蝕して、何度も手を入れた様子がよく分かる。時代を経て油分の抜けたインクの色も茶系に寄っていてなんとも言えない美しさがある。枯れて美しいとはまさにこのようなことだと思う。

60年代に作られた作品には、この作品にみることの出来るような金属との格闘が表現に昇華した魅力的な作品を見ることが出来る。他の時代にはないごく限られた時代の傾向のように感じている。むろん、僕は版画史の専門ではないので、あくまでも沢山の作品を見た経験と主観によるものだけど。過去にどんな作品がどんな状況の中で生まれてきたのかをよく知ることは、現在の自分の立ち位置を知る切欠になると思う。60年代の版画のこと、もう少しいろいろ調べて見ようと思っている。さて次は深沢幸雄の60年代の銅版画を美術館に見に行こうっと。

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by guruguru-kobo | 2015-03-04 09:25 | ちょっと気になること | Comments(0)
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