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美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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銅版画の多色刷りを考える
銅版画の多色刷りを考える_d0134629_22101026.jpg
毎週開講している多摩美術大学生涯学習講座「銅版画のきほん」(担当講師:渡辺達正教授と僕)が、今期の最終回を迎えた。今週は、先週から続く2回連続講座で、リフトグランド、ソフトグランドそれぞれの技法で制作した版を重ねて作品作りをした。

銅版画における色刷りは、一版に色を詰め分ける一版多色刷りといくつかの版を重ねる方法がある。版を重ねる方法は、製版時に主版と補助版の関係を考えておく必要がある。先週はそんな話をしてみんなで制作をしたが、刷ってみるとなかなか難しい。

版画における色の仕事は、自作の中で色をどのようにとらえているのかが重要だと思う。形なのか、空間なのか、イメージに沿ったものなのか。イメージが明快でない場合、色を決めていくのは試行錯誤の賜になってしまう。

トライアルによって色の組み合わせを探すことは出来ても、やはり最初のイメージが明快でないと、腐蝕の深さを決めることが出来ず色を最大限に活かすことが難しい。やはり最初の製版に掛かっているということになる。やはりやりながらではいい作品は出来ないということになる。今回は、そんな製版のハンデをカバーするために、色インクの油膜を少し残すことで、2版重ねた時に3色に見えるような刷りを試してみた。これはこれでなかなかいい感じになった。

短い時間で作りあげる方法講座には、技法の紹介という意味があるが、多色刷りとなってくるとやはりかなり長い時間を掛けて取り組んでもいいように思う。毎回いろいろ考えているが、プログラムを組みあげるのは本当に難しい。今度時間を掛けてゆっくり取り組む色彩版画講座を考えてみたい。




by guruguru-kobo | 2015-11-27 22:21 | ちょっと気になること
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