日曜日に個展開催中の画廊(ギャラリー・スペースM)でワークショップを行うことになっている。会期中にワークショップをするようになって、もう何回目だろうか。
銅版画というのは、一般的に大変マイナーなジャンルなので、説明するより体験してもらいたい。技法を知ると、作品の見え方が変わり版画をもっと身近に見れると思う。
さて、今回はドライポイント技法で制作する。この技法は鉄針とルーレット(細かい傷を付けることが出来る器具)を使って、銅に直接描いていく方法だ。初心者の方にも簡単に出来るが、凝り性な方はひたすら何時間も描いていることが多い。簡単にも出来るが、難しくも出来る。この技法は奥深い。印刷には小型プレス機を持参して、フランス製の水性インクを使うことで、換気設備のない画廊でも快適な制作が出来るようになった。銅版画の技術というのも、少しずつではあるが進化して便利になってきている。
今回はどんな作品が生まれるのか、出張ワークショップをとても楽しみにしている。