忙しいので読書をしないのは、二流以下。という見出しを見たわけではないが、久しぶりに話題の書籍を読む。
超読書家の父から、本好きの家内に渡して欲しいと手渡された本をパラパラとめくるうちに、つい読み終えてしまった。荻原浩の「海の見える理髪店」は、市井の人それぞれの心の闇とちいさな光、村田沙耶香「コンビニ人間」は、社会から少しはみ出してしまった人達を、鋭い視点で切り取った作品で感慨深い。
本を読むことで、自分の知らない世界を垣間見ることが出来る。とよく言われるが、久しぶりの読書は、まさにふすまの隙間から、見てはいけないものを見てしまったような気持ちになった。
やっぱりいまは暗い時代なのかなぁ。