夏休みのはじめ、公園で子供達といろいろ話していると、次男の仲良しがザリガニ釣りをしたことがないと言った。じゃあ連れて行ってあげると気軽な約束をした。
彼はその約束を果たしてくれることを、ずっと心待ちにしていたらしい。先日、公園で彼にセミを捕まえてあげているとき、今度晴れたらザリガニ釣りに連れて行ってね。と耳打ちされた。やっと晴れたこともあり、約束を果たすべく連れ立って、県立公園で朝からザリガニ釣りをした。面白いように大きなザリガニが釣れる。公園は大昔の里山をそのまま保存・再現していて、田んぼなんかもコンクリを使わない水路が残っているからだろう。
魚の捕り方や田んぼにいる昆虫の捕り方を教え、カエル、エビ、二枚貝、ドジョウ、メダカ、ヤゴ、バッタ、こおろぎ、など沢山の生き物に出会う。子供たちはひとつひとつに歓声をあげ、丁寧に観察し逃がしてあげる。図鑑で見たとか小さい、大きいなど沢山の発見があり、あっという間に時間が過ぎた。
途中、高齢の女性達が子供たちに混じってザリガニ釣りをはじめた。声を掛けてみると、お孫さんに見せてあげたいのだという。道具を貸してあげて一緒に捕獲を楽しむ。そういうのも子供たちにはいい体験になっただろう。
図鑑でしか見たことのない生き物を探し、捕まえることで知る喜び、驚き。短い時間だったが、夏休み最後のいい思い出になってくれたらいい。