美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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銅版画 目立てながら形を探る
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小さなメゾチント作品に集中して取り組む。最初の刷りはイメージからかけ離れていてすぐにやり直しを決める。自分のイメージに近づくように何回も繰り返し作り直す。スクレーパーで彫り進め、100番のベルソーで目を立て直す。100番で根気よく目を立てていくと繊細かつ鋭い表情が見えてくる。出来上がった繊細なマティエールに良く研いだスクレーパーを当てていく。新雪を踏んで歩くようなふんわりサクサクとした感覚が、手に伝わってくる。なんとも気持ちがいい。

6回目の試し刷りが終わり、ようやく気に入ったマティエールに近づいたとき、最初に決めていたイメージとは随分異なるものになっていた。だが、出来上がってきつつあるイメージは、マティエールとイメージがしっかりと組み合わさったものとなって見えてきた。頭の中に漠然とあるイメージを、手先の感覚を頼りに彫り上げる。とても根気が必要で時間が掛かる作業だが、気に入ったマティエールが見えてくると、なんとも言えない喜びがある。




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by guruguru-kobo | 2018-03-02 20:52 | 制作日記 | Comments(0)
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