美術大学に在学中に絵本の話になると、外国の美しい絵の絵本を読んでいるひとが多かった。そういう絵本は子供の情操教育に役立つという目安になる現実的な結果だと思う。
子供の通っている保育園の園長さんがお勧め絵本について文章を保育園通信に書いているがこの園長先生のお勧めの絵本はとても素敵なものが多い。
子供の成長にはいい絵本が必要なのだと感じる。
出産祝いに何が欲しいかという質問に美大卒の友人達と妻の友人たちに絵本をお願いしたら、そういう美しい絵本が届いた。妻の実家も大変な情操教育を行っているらしく、妻は頂いた絵本をよく知っている。またその友人もしかりだ。
知らないのは僕だけである。
僕は子供の頃、大好きだった絵本は、くまのプーさんだった。我が家の両親も大変に教育熱心だと思うが、どうも絵本の思い出がない。もしそういう本をたくさん買ってくれていたとしたら申し訳ない思いだ。
そしてそんな中で特に記憶に残っているのが、宇宙人の絵本だ。これが極めつけ。
今でもそのページの絵を描けそうな気さえする。火星人が攻めてきたらいったいどうするんだと本気で思っていた記憶がある。火星人と宇宙の絵本だった。今考えると嘘ばっかり書いてある本だ。まあそんな絵空事が流行る時代だったのかもしれないが。
まあそんなことで、子供に勧める絵本を特集する、保育園の冊子にはちゃっかり宇宙人の絵を描いておきました。
みんながどんな絵本を読んでいたって、僕にとって今でも強烈に思い出に残る絵本はこの宇宙人の絵本ですから。
僕にとってのいい絵本は誰がなんて言ったってこの宇宙人の絵本だったと今でも思います。だってまだ宇宙は夢の世界の話ですから。夢があっていいのです。夢を見る大人を育てる。絵本はそんな役割をもっていると思います。