美術家 大矢雅章の目
by guruguru-kobo
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2018年 02月 16日 ( 1 )
銅版画 塑造のように
d0134629_07505029.jpg
ここしばらくメゾチントの目立てを続けている。目立てしたものが沢山できたので、気の赴くままに彫りはじめる。メゾチントの仕事というのは、最初に目立てをしてしまうと、彫るのみになりがちだが、途中何度かベルソーの目を変え、立て直したりすることで、より美しいマティエールが生まれるように思う。

自分の制作スタンスが、基本的にどこか塑造に近いような所があり、何度も気に入るまで形を探し作りあげることが多い。メゾチントはエッチングに比べ加筆修正が容易なので、この技法を使いはじめるとなかなか終わりが見つけにくい。ついつい作ることを楽しんでしまう。

その間、何度も繰り返し行う目立てによりさまざまな表情が生まれ、重層的な表現が生まれる。それを捕まえる。だから版面をいつもよく見ていないといけない。まるで釣りをしているような感覚にも近い、緩やかな緊張感が伴う。

重層的かつ軽やかに仕上げるにはどうしたらいいのか。今度の取り組みでそんなものができるのか。この方法で自分が息を飲むような個性的な美しいマティエールを持った柔らかい作品が出来たらいい。

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by guruguru-kobo | 2018-02-16 07:59 | 制作日記 | Comments(0)